【新唐人2016年07月15日】
民主の村として知られる中国広東省陸豊の烏坎村で、当局に拘束された村長の釈放及び土地の返還を求めるデモが約1カ月にわたって続いている。雨の日も風の日も欠かさず毎日行ってきたが、政府からの回答はまだない。
汚職をしたとして、烏坎村の林祖恋村長が突然当局に連行されたのは先月18日。烏坎村の住民はその翌日に釈放要求活動を開始。そのため千名以上の武装警察が村を封鎖した。
現在武装警察は一時退去したが、その一部が村の近所に駐留している。また、村には政府関係者が多数入り込み、住民の懐柔に当たっている。
烏坎村住民・羅さん:「釈放要求デモを始めて20日以上が経つよ。ほぼ全世帯が参加しているね。小学校がまだ夏休みになっていないよ。学校を休みにしたら子供たちもみんなデモに参加するのを恐れているんだ。」
林氏は拘束された数日後、テレビ放送で汚職の罪を認める発言を行っている(罪を認めるよう強要し、その映像をテレビで放送するのは中国当局の常套手段である)。林氏の弁護には家族が探した弁護士らへの依頼は認められず、公設弁護士が指定されたが家族が受け入れを拒否している。
烏坎村住民・林さん:「政府はこの件についてきちんと説明をしていない。住民は雨の日も風の日も毎日デモに出かけているんだ。政府の役人が村に入ってきて、政府の解決策に同意の署名をするよう説得に走り回っているけど、住民はみんな団結している」
烏坎村では2011年9月、前任の村幹部が開発業者に土地を不当に売却したことに抗議する住民の大規模な反対活動が起こり、2012年3月に中国では初めて村長直接選挙が行われ、林氏が当選した。土地の返還を求め、住民を率いて陳情活動を計画していた矢先に林氏が拘束された。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/07/14/a1276093.html(中国語)
(翻訳/白白 映像編集/李)